ドラムを始めよう!~④リズムパターンについて~

Drum on stage
 

前回、8ビートのパターンについてお話しましたが、今回は16ビート、シャッフルのパターンについて見ていきましょう^^

8ビートを応用すれば出来ますよ!

スポンサードリンク


16ビートのリズムパターン

「16ビート」の画像検索結果
8ビートの場合は、ハイハットシンバルを1小節に8回叩きましたが、16ビートは16回叩きます。

こちらはバラードのように比較的スローな曲の16ビートのパターンです。

‟ドチチチタチチチ、ドチチチタチチチ、・・・”といったリズムになります。

「16ビート」の画像検索結果
もっとアップテンポの16ビートの場合は、両手でハイハットシンバルを叩くことになります。

右手、左手、右手、左手、・・・とハイハットシンバルを叩き、2拍目と4拍目を右手でスネアドラムを叩きます。

これは、今までの右手と左手の関係と違ってきますので、さらに練習が必要となります。

8ビートと同じく、まずはバスドラムを1拍目と3拍目に叩くパターンを習得しましょう。

次に、16ビートのバリエーションをご紹介します。

「16ビート」の画像検索結果
バスドラムのパターンが変化してますね!

‟ドチチチタチチドチチドチタチチチ、ドチチチタチチドチチドチタチチチ、・・・”というリズムですね。

「16ビート」の画像検索結果
こちらは“ドチチドタチチドチチドチタドチチ、ドチチドタチチドチチドチタドチチ、・・・”となります。

擬音で説明するのも複雑になってきました・・・

「16ビート」の画像検索結果
こちらは、両手でハイハットを叩くパターンのバリエーションです。

一番最初にクラッシュシンバルでアクセントを付けていますが、ここも通常のリズムパターンに置き換えますと、‟ドチチチタチチドドチドチタチチチ、ドチチチタチチドドチドチタチチチ、・・・”となります。

この場合、左手のハイハットシンバルと右足のバスドラムを同時に叩く部分がありますので、慣れるまではバスドラムを同時に叩く部分のハイハットシンバルにアクセントを付けるようにすると良いでしょう^^

シャッフルのリズムパターン

シャッフルのリズムは、これまでの8ビート、16ビートと違って『三連符』をベースにしたリズムです。

三連符は、1つの音符を三等分した音符です。

四分音符を三等分した三連符は、次のように表記されます。

「三連符」の画像検索結果
これは実際にはどのようなリズムになるかというと‟タタタ、タタタ、タタタ、タタタ、・・・”といったリズムになります。

二分音符や全音符を三等分した三連符もあります。

「三連符」の画像検索結果
「三連符」の画像検索結果
シャッフルというのは、これらの三連符の真ん中の音を抜いたもの(中抜き三連)をリズムの基本としています。

「四分音符 シャッフル」の画像検索結果
イメージとしては‟タッタ、タッタ、タッタ、タッタ、・・・”という感じです。

右手で中抜き三連のハイハットを叩きます。

「シャッフル リズム」の画像検索結果
この記号はシャッフルではよく出てくるので、覚えておいてくださいね^^

「シャッフル リズム」の画像検索結果

ドラムを始めよう!~③ドラムの楽譜について~

Drum on stage
 

ドラムでのリズムを説明するためには、どうしても楽譜が必要になってきます。

今回は、ドラムの楽譜の読み方をマスターしてしまいましょう!

スポンサードリンク


ドラムの楽譜とは?

まずはこちらをご覧ください。

各楽器の記譜
ドラムの楽譜というのは、各パーツを五線譜の各部分に当てはめて表記するようになっています。

この表記に従って前回の8ビートを楽譜で表すと

「8ビート 楽譜」の画像検索結果
このようになります。

ドラムは打楽器ですので、音程を気にする必要がなく視覚的に分かりやすいかと思いますが、『音の長さ』についての楽譜の知識はあった方が良いと思います。

音符の長さ

音符には、全音符、2分音符、4分音符、8分音符、16分音符などがあります。

「四分音符」の画像検索結果
4/4拍子ですと、1小節の中に全音符は1つ、2分音符は2つ、4分音符は4つ、8分音符は8つ、16分音符は16個入っています。

休符も同様に考えます。

「四分休符」の画像検索結果
それから、付点音符(休符)というのもあります。

付点音符(休符)は音符(休符)の右に点をそえたもので、元の長さの1.5倍を表します。

「付点音符」の画像検索結果
「付点音符」の画像検索結果
これで、ドラムの楽譜については一通り出来たといっていいでしょう。

あとは慣れていきましょう^^

8ビートのバリエーション

さて、前回お話しした以外にも、8ビートのリズムにはハイハットシンバル、スネアドラム、バスドラムのパターンを変えることによって様々なバリエーションが存在します。

それらを見ていきましょう。

「8ビート 楽譜」の画像検索結果
この2つは、バスドラムのパターンが変化したものです。

上の8ビートは‟ドンタド、ドンタ、ドンタド、ドンタ、・・・”というリズムパターンですね。

下は‟ドンタン、ドドタン、ドンタン、ドドタン、・・・”のリズムパターンです。

どちらも、よく耳にするパターンです^^

「8ビート」の画像検索結果
図の下側の楽譜は、右手がハイハットシンバルではなくライドシンバルを叩きます。

四分音符ですので、右足のペダルの八分音符につられないようにしましょう。

ライドシンバルはスティックの先端で叩くようにして下さいね。

クラッシュシンバルはアクセントとして叩くので、スティックの腹で叩きましょう!
「8ビート」の画像検索結果
こちらは、ハイハットシンバルのオープン奏法を取り入れたものです。

〇のついた所で左足を浮かしてハイハットシンバルをオープンさせ、次の八分音符でまた左足を踏んでハイハットシンバルをクローズにします。

‟ドンタツー、ドンタツー、・・・”というリズムになります。

この他にも色々なパターンの8ビートがありますので、あなたの好きな曲のパターンを研究してみるのも良いと思います^^

ドラムを始めよう!~②各パーツを叩いてみよう!~

Drum on stage
 

ドラムの基本的な演奏スタイルが分かりましたので、実際に各パーツを叩いてみましょう^^

習うより慣れろ、が大事ですよ!

さっそくやってみましょう~

スポンサードリンク


スネアドラムを叩く

スネアドラムは主に、アフタービートを担う役割をしますので、4/4拍子での2拍4拍目を叩きます。

‟ズン・チャン・ズン・チャン”というリズムの‟チャン”の部分ですね^^

左手のスティックで叩いてください。

バスドラムを叩く

バスドラムは主にオンビートを担いますので、‟ズン・チャン・ズン・チャン”というリズムの‟ズン”の部分を演奏します。

右足のペダルを踏むと、『ビーター』という大太鼓のバチのようなものが、バスドラムの打面を叩いてくれます。

先程のスネアドラムと組み合わせて、‟ズン・チャン・ズン・チャン”のリズムを刻んでみましょう!

右足→左手→右足→左手→・・・と等間隔に叩けば、何となくリズムが出来上がりますね!

ハイハットシンバルを叩く

それではさらに、ハイハットシンバルを叩く事によってリズムを装飾していきましょう。

左足を踏んだ状態にして右手でハイハットシンバルを叩いてください。

連続して叩くと‟チチチチチチ・・・”という音が出ますね?

それでは、このリズムにスネアドラムとバスドラムの音をコラボさせてみましょう^^

ハイハットシンバルとスネアドラムのコラボ

先程のように左足を踏んだ状態で、右手でハイハットシンバルを、自分に無理のない速度で‟チチチチチチ・・・”と叩いてください。

そして‟チチチチチチチチチ・・・”と太字の部分にスネアドラムを叩いてみてください。

何か聴いた事あるリズムですよね?

この時、右手は左手より上にくる姿勢で叩いて下さいね。

ハイハットシンバルとバスドラムのコラボ

それでは同様に、‟チチチチチチチチチ・・・”の太字のチで右足のペダルを踏んでください。

慣れてきたら、さっきのスネアドラムの動きを加えてみましょう!

ここが、かなり難しいと思います。

動きがつられるんですよね!

こればっかりは何度も練習して慣れるしかないと思います。

これが『8ビート』と呼ばれる、基本的なリズムパターン(の1つ)になります。

基本的なリズムパターンとしては他に16ビートやシャッフルなどがありますが、8ビートが出来るようになれば応用して出来ますので、心配はいりませんよ^^

ただし今後、色々なリズムを説明していくためには、どうしても楽譜による説明が必要となってきますので、次回ではドラムの楽譜の読み方についてお話ししたいと思います。

ドラムを始めよう!~①ドラムを始める為の準備~

Drum on stage
 

「今からドラムを始めよう!」というあなた、まずはどういった知識、道具が必要なのでしょうか?

まず最初に、ドラムセットについて理解することは必須条件ですよね!

ドラムセットを理解することから、始めてみましょう^^

スポンサードリンク


ドラムセットの各名称

一般的なドラムセットは、これらのパーツから出来ています^^

スネア・ドラム
バス・ドラム
ハイハット・シンバル
クラッシュ・シンバル
ライド・シンバル
タムタム
フロア・タム

これらは基本的なものなので、覚えておきましょう!

ドラムを演奏するときには、スツール(イス)に座って右足をバスドラム・フットペダルに、左足をハイハット・フットペダルに置いて演奏します。

「手はどうするの?」

そうですよね!

手にはスティックを持って、スネアドラムやタムタム、シンバルを叩いて演奏します。

スティックの持ち方

スティックの持ち方には『マッチド・グリップ』と『レギュラー・グリップ』があります。

マッチド・グリップは、両手ともに親指と人差し指でスティックを挟み、残りの3本の指をスティックに添えます。

レギュラー・グリップは右手はマッチド・グリップと同様に持ちますが、左手は親指の付け根にスティックを乗せて中指と薬指でスティックを挟むように持ちます。

この2つの持ち方はそれぞれに長所・短所があります。

マッチド・グリップ 長所:パワーを出しやすい、短所:繊細な演奏がしずらい。

レギュラー・グリップ 長所:繊細な力加減が出しやすい、短所:パワーを出しにくい。

長所と短所が表裏一体とも言えますね^^

スティックの持ち方については、好みですので自分がしっくりくる持ち方でいいと思います。

フット・ペダルの踏み方

フットペダルには大きく分けて、かかとを上げる踏み方とかかとをフットペダルに置く踏み方があります。

かかとを上げる方がパワーは出やすくなりますが、これも好みの問題ですので自分のしっくりくる踏み方でいいでしょう^^

さて、両手両足の使い方は分かったものの、実際にドラムを演奏するにはどうすればいいのでしょう?

ドラムセットを購入するには、値段はピンキリですがやはり数十万円はするでしょう。

そして購入したとしても、実際に自宅で演奏できるかは、かなり難しい問題になります。

一番いいのは、リハーサルスタジオで個人練習することです。

1時間500円~800円で利用できますので、お金に余裕のある時に無理のない範囲で練習が出来ます^^

エレキギターコラム~⑩色々なコード進行~

Guitar.
 

さて、コード進行については『ドミナント・モーション』『ツー・ファイブ』など見てきましたが、もちろんそれ以外にも楽曲中には色々なパターンのコード進行が存在します。

代表的なコード進行を見ていきましょう!

スポンサードリンク


 

Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ

トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック、というコード進行です。

Cメジャーキーならば、C(△7)→F(△7)→G(7)→C(△7)というコード進行で、何度も繰り返すことが出来、『循環コード』の元ともいえる進行です。

ドミナントコード(ここではG)は7度の音を加える事によって(G7)、よりトニックへの解決を促す性格が強くなりますが、ロック系の曲などでは、三和音のストレートな響きの方がより曲に合う場合があります。

 

Ⅰ→Ⅴ→Ⅳ→Ⅰ

Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰの動きと比べて、サブドミナントコードからトニックコードへ解決(サブドミナント終止)している為、Ⅴ→Ⅰの『ドミナント終止』ほど強い進行感がなく、まったりとした雰囲気です。

Cメジャーキーでの、C(△7)→G(7)→F(△7)→C(△7)というコード進行です。

 

Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ

サブドミナント終止でフワッと終わるように見せかけて、もう一度ドミナント終止で終わる面白さがあります。

Cメジャーキーでの、F(△7)→C(△7)→G(7)→C(△7)というコード進行です。

 

Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ

ブルースのコード進行の前半部分を切り取ったようなコード進行で、曲調にブルージーな雰囲気を与えることが可能です。

Cメジャーキーでの、C(△7)→F(△7)→C(△7)→G(7)というコード進行です。

 

ブルースのコード進行

ブルースのコード進行は、12小節で1つのパターンになっています。

Ⅰ→Ⅳ7→Ⅰ→Ⅰ7→Ⅳ7→Ⅳ7→Ⅰ→Ⅰ7→Ⅴ7→Ⅳ7→Ⅰ→Ⅴ7(→Ⅰ)

文字通り、『ブルージー』な雰囲気が特徴のコード進行です。

Cメジャーキーでの、C→F7→C→C7→F7→F7→c→C7→G7→F7→C→G7(→C)というコード進行です。

 

Ⅰ→Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ

循環コードの基本形といえるパターンで、この進行を元に各コードを『代理コード』『裏コード』に置き換える事によって非常に多くのコード進行のバリエーションが生まれます。

Cメジャーキーでの、C(△7)→A(m7)→F(△7)→G(7)というコード進行です。

 

Ⅰ→Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ

‟イチロクニーゴー”と呼ばれる、循環コードの最も代表的なパターンです。

Ⅰ→Ⅵm→Ⅳ→ⅤのⅣのコードを代理コードのⅡmに置き換えた進行で、『ツー・ファイブ』の動きが入っています。

Cメジャーキーでの、C(△7)→A(m7)→D(m7)→G(7)というコード進行です。

エレキギターコラム~⑨色々なスケール~

Guitar.
 

前回、ダイアトニックスケールについて見てきましたが、今回は更に掘り下げてみたいと思います。

特にドミナントコードに対しては色々なスケールが使えるので、見ていきましょう^^

スポンサードリンク


ドミナントモーションとスケールの関係

コード進行の中で各ダイアトニックコードに対応するスケールを見てきましたが、ドミナントコードであるⅤ7(CメジャーキーではG7)に対しては、ミクソリディアンだけでなく、様々なスケールが使用できます。

Gミクソリディアンを使用した場合、G7コードトーンのGBDFを強調して、アボイドーノートのCをロングトーンで使用せずに演奏していくわけですが、これだとかなりオーソドックスなフレージングになって、ドミナントモーション特有の緊張(ドミナントコード)→緩和(トニックコード)の感じが薄いんですね。

ですので、ドミナントコードに対しては、他にも(ハーモニック)マイナースケールパーフェクト5thビロー、コンビネーションディミニッシュスケール、ホールトーンスケール、アルタードスケールなど様々なスケールを使用して緊張感を高めるんですね!

1つの例として、Gハーモニックマイナースケールパーフェクト5thビローを見てみましょう。

「Gハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ」の画像検索結果
Gミクソリディアンスケールと比べて、第2音(A♭)、第6音(E♭)がそれぞれ半音低いですね。

このA♭、E♭という音がG7コードにおける(後述する)『テンション・ノート』となって、ドミナントモーションの緊張感をより高めてくれるんですね!

テンション・ノートとは?

コードについてはこれまで、三和音、四和音と見てきましたが、ルートから数えて9度、11度、13度の音を加える事によってコード・サウンドに緊張感を与える事が出来ます。

例えばC△7コードに長9度(長2度の1オクターブ上)の音Dを加えたコードはCメジャーセブン・ナインス=C△7(9)コードと言います。

「Cメジャーセブンナインス」の画像検索結果
図の左側がC△7(9)コードですね。

右側はAマイナーセブン・ナインス=Am7(9)コードで、構成音はACEGとなります^^

ナチュラル・テンションとオルタード・テンション

C△7(9)やAm7(9)のテンションノートD、Bは『ナチュラル・テンション』ノートです。

Cメジャースケール内にある音ですし、コードの響きに違和感がありません。

これに対して、Gセブンスコードには同じ9度でも短9度(A♭)、長9度(A)、増9度(A♯)のテンションノートを加えることが出来ます。

「Gセブンナインス コード」の画像検索結果
A音はナチュラル・テンション、A♭、A♯音はオルタード・テンションで、より緊張感の高いサウンドとなり、C△7などトニックコードへの解決を促します。

同様に増11度(♯11th)、増5度(♯5th)の音もオルタード・テンションとなります。

エレキギターコラム~⑧コードとスケールの関係~

Guitar.
 

今までダイアトニックコードや、ドミナントモーション、ツーファイブなどのコード進行をお話ししてきましたが、ここではコード進行内での各コードに対応するスケールを見ていきましょう。

スポンサードリンク


コードにはそれぞれ対応するスケールがある

メジャースケール、マイナースケールのお話をした時に、12個の音(C、C♯=D♭、D、D♯=E♭、E、F、F♯=G♭、G、G♯=A♭、A、A♯=B♭、B)を主音にしたスケールが出来るというお話をしました。

キーも全く同様に12個のメジャーキー、マイナーキーが存在しますが、ここでは分かりやすくCメジャーキーを例に挙げましょう。

前回お話ししたように、Cメジャーキーのダイアトニックコードは

C(C△7)、Dm(Dm7)、Em(Em7)、F(F△7、)G(G7)、A(Am7)、Bdim(Bm7♭5)

です。

例えば、ツーファイブ進行である、Dm7→G7→C△7というコード進行で各コードに

Dm7・・・Dドリアンスケール
G7・・・Gミクソリディアンスケール
C△7・・・Cイオニアンスケール

というスケールが対応します。

「ダイアトニックスケール」の画像検索結果
C△7・・・Cイオニアン
Dm7・・・Dドリアン
Em7・・・Eフリジアン
F△7・・・Fリディアン
G7・・・Gミクソリディアン
Am7・・・Aエオリアン
Bm7♭5・・・Bロクリアン

各ダイアトニックコードに対応するスケール(ダイアトニックスケール)ですが、よく見ると構成音はCメジャースケールと同じですね!

「じゃあ一体、これらのスケールとCメジャースケールは何が違うの?」と思いますよね?

正直、Cメジャーキーでメロディを奏でる場合、Cメジャースケールを使用すれば「それらしい」フレーズを弾くことはできます。

しかし各コードには『アボイドノート』といって、長く伸ばす音(ロングトーン)に使えない音があります。

それと同時に、各コードにおいてはコードの構成音(コードトーン)を意識して演奏する必要性がある為、やはり『それぞれのコードに対応したスケールを使用する』といった姿勢で演奏するのが望ましいと言えます。

Dドリアンスケールを例に取りますと、構成音はDEFGABCDで、コードトーンがDFAC、アボイドノートはBとなりますので、コードトーンをロングトーンで使用したり多用したりして、なおかつアボイドノートのBをロングトーンで使わないよう配慮して演奏する必要があります。

もう一つ、Fリディアンスケールですと、構成音はFGABCDEFで、コードトーンがFACE、アボイドノートは無しとなっています。

エレキギターコラム~⑦音程について~

Guitar.
 

今までコードの説明などをする時に、2つの音程の間隔を『全音〇つと半音〇つ』のように表現してきましたが、このような音程の間隔を簡潔に表現する方法があり、それを『度数』と呼びます。
今回は『度数』について見ていきましょう^^

スポンサードリンク


度数とは

『度数』とは2つの音程の間隔で、1度、2度・・・のように表現します。

CとDの度数は1度ではなく2度です。

1度はCとCの間隔なんですね。

という事は

「2度 音程」の画像検索結果
C-C(1度)、C-D(2度)、C-E(3度)、C-F(4度)、C-G(5度)、C-A(6度)、C-B(7度)、C-C(1オクターブ上)(8度)、となります。

そしてさらに、1度と4度と5度と8度は頭に『完全』または『増』または『減』が付き、2度と3度と6度と7度は頭に『長』または『短』が付きます。

ややこしいですね~><

「2度 音程」の画像検索結果
例えば、メジャーコードとマイナーコードの違いのお話で出てきた、ルートと第3音の間隔ですが、メジャーコードの場合は全音2つ分でした。

これを『長3度』(の音程)と呼びます。

マイナーコードは全音1つと半音1つだったので、これを『短2度』と呼びます。

長音程と短音程についてまとめてみましょう^^

長2度・・・全音1つ
短2度・・・半音1つ

長3度・・・全音2つ
短3度・・・全音1つ、半音1つ

長6度・・・全音4つ、半音1つ
短6度・・・全音3つ、半音2つ

長7度・・・全音5つ、半音1つ
短7度・・・全音4つ、半音2つ

このようになります。

次に完全音程についてですが

完全1度・・・同じ音程
完全4度・・・全音2つ、半音1つ
完全5度・・・全音3つ、半音1つ
完全8度・・・1オクターブ上の音程

となり、完全音程の半音上を増〇度、半音下を減〇度と呼びます。

例えばC-Fは完全4度の音程ですが、C-F♯は増4度、C-F♭(E)は減4度(音の間隔としては長3度と同じ)になります。

もう少し、コードを例に度数を表しますと、メジャーコードの第3音と第5音の音程は短3度、マイナーコードの第3音と第5音の音程は長3度、メジャーセブンのルートと第7音は長7度、マイナーセブンのルートと第7音は短7度、ディミニッシュコードとマイナーセブンフラットフィフスのルートと第5音は減5度、のようになります。

ダイアトニックコードの中で、キーの7番目の音(CメジャーキーならB)をルートにしたコードだけがルートと第5音が減5度になってしまいます(他のダイアトニックコードは全て完全5度)。

このBdimというコードは、少し不気味な雰囲気を持つ響きが特色で、正式には第5音Fの短3度上の音をG♯(A♭)加えたものがBdimコードで、全ての隣り合う2音の音程が短3度となっています。

エレキギターコラム~⑥コード進行について~

Guitar.
 

世の中には様々な曲がありますね^^

激しいロックや、落ち着いたバラードなど、そのどれもが『コード進行』に基づいて楽曲が出来上がっています(まれにコード進行のない曲もあります)。

今回は『コード進行』について調べていきましょう!

スポンサードリンク


コードの表記法

ある1つのスケール、例えばCメジャースケールに対して、基本的に7つのコードが存在することは見てきましたね^^

三和音
「ダイアトニックコード」の画像検索結果
四和音
「ダイアトニックコード」の画像検索結果
Cメジャーコード(Cメジャーセブン)
Dマイナーコード(Dマイナーセブン)
Eマイナーコード(Eマイナーセブン)
Fメジャーコード(Fメジャーセブン)
Gメジャーコード(Gセブンス)
Aマイナーコード(Aマイナーセブン)
Bマイナーコード(Bマイナーセブンフラットフィフス)

Cメジャーキーの中で基本的に出来る7つのコード(『ダイアトニックコード』といいます)の表記法があります。

メジャー=何もつけない
マイナー=m
メジャーセブン=△7
マイナーセブン=m7
セブンス=7
ディミニッシュ=dim
マイナーセブンフラットフィフス=m7(♭5)

つまり、こういう表記になります^^

Cメジャーコード=C(Cメジャーセブン=C△7)
Dマイナーコード=Dm(Dマイナーセブン=Dm7)
Eマイナーコード=Em(Eマイナーセブン=Em7)
Fメジャーコード=F(Fメジャーセブン=F△7)
Gメジャーコード=G(Gセブンス=G7)
Aマイナーコード=Am(Aマイナーセブン=Am7)
Bマイナーコード=Bdim(Bマイナーセブンフラットフィフス=Bm7♭5)

そして、キーの中で主音から順番にⅠ、Ⅱ・・・と名付けます。

つまり

C=Ⅰ(C△7=Ⅱ)
Dm=Ⅱm(Dm7=Ⅱm7)
Em=Ⅲm(Em7=Ⅲm7)
F=Ⅳ(F△7=Ⅳ△7)
G=Ⅴ(G7=Ⅴ7)
Am=Ⅵm(Am7=Ⅵm7)
Bdim=Ⅶdim(Bm7♭5=Ⅶm7♭5)

と表記されます。

コード進行とは?

ほとんど全ての曲は、始まりから終わりまで1つのコードだけという事はありません。

曲の進行とともに、コードが移り変わっていきます。

その中でも代表的なコードの動きが『ドミナント・モーション』と『ツー・ファイブ』になります^^

ダイアトニックコードにはそれぞれ役割があって、『トニック』『ドミナント』『サブドミナント』と分類されます。

トニックは安定感、ドミナントは緊張感があり、サブドミナントはドミナントを飾る役割りをします。

トニック=Ⅰ、Ⅲm、Ⅵm
ドミナント=Ⅴ
サブドミナント=Ⅱm、Ⅳ、Ⅶdim

このように分類されます。

CメジャーキーでのドミナントG(G7)は、緊張感がある為長く保持することが出来ず、トニックC(C△7)、E(Em7)、A(Am7)に向かって解決しようとする動きをします。

この、ドミナントからトニック(主にⅠ)への動きを『ドミナント・モーション』と呼びます。

そして、ドミナントの前にはサブドミナントが装飾される事が多く、中でもDm(7)→G(7)→C(△7)(Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ△7)の動きを『ツー・ファイブ』と呼び、ほとんどの楽曲に登場する動きです。

エレキギターコラム~⑤続コードについて~

Guitar.
 

前回のお話で『半音』について理解出来たところで、コードの音構成について詳しく見ていきましょう^^

まずは基本的な、『メジャーコード』と『マイナーコード』の音構成の違いを理解しておきたいですね!

スポンサードリンク


第3音が、違いの決め手!

メジャーコード、マイナーコードはそれぞれ、3つの音で構成されています。

構成音の中で一番低い音を『ルート』、真ん中の音を『第3音』、一番高い音を『第5音』と言います。

メジャーコードはルートと第3音の間が全音2つ分、第3音と第5音の間が全音1つと半音1つ分の音程です。

Cメジャーコード(ルートC、第3音E、第5音G)

「Cメジャーコード」の画像検索結果
マイナーコードはルートと第3音の間が全音1つと半音1つ分全音2つ分、第3音と第5音の間が全音2つ分の音程です。

Aマイナーコード(ルートA、第3音C、第5音E)

「Aマイナーコード」の画像検索結果
メジャーコードの方がマイナーコードよりも、第3音が半音高いですね!

同じCのルートで比較してみます。

「Aマイナーコード」の画像検索結果
この、第3音の違いがメジャーコードとマイナーコードの響きの違いを決定付けています。

三和音と四和音

今まで見てきたコードは、ルート、第3音、第5音で構成される『三和音』と呼ばれるものですが、この三和音にさらに第7音を重ねて出来るのが『四和音』なんです。

例えばcメジャーコード(三和音)にさらにCから数えて7番目の音Bを加えたコードは『Cメジャーセブン(コード)』と呼びます。

「Cメジャーセブン」の画像検索結果
Aマイナーコードに第7音Gを加えたコードは『Aマイナーセブン(コード)』です(左隣のC6というコードは今は気にしないで下さい)。

「マイナーセブン」の画像検索結果
Cメジャーキー(CDEFGABC)で出来る四和音は次の通りです^^

Cメジャーセブン(構成音CEGB)
Dマイナーセブン(構成音DFAC)
Eマイナーセブン(構成音EGBD)
Fメジャーセブン(構成音FACE)
※Gセブンス(構成音GBDF)
Aマイナーセブン(構成音ACEG)
※Bマイナーセブンフラットフィフス(構成音BDFA)

名前に規則性がない四和音が2つありますね(※の四和音)

Bマイナーセブンフラットフィフスに関しては、三和音も『Bディミニッシュ』と変則的でしたので後述します。

さて『Gセブンス』なんですが、どうして『Gメジャーセブン』でないのでしょう?

CメジャーセブンとFメジャーセブンは、ルートから第7音までの音程が全音5つ、半音1つ分であるのに対し、Gセブンスは全音4つ、半音2つ分
なので、響きが全く違うのです。

そして、この『Gセブンス』のようないわゆる『セブンスコード』が、後でお話しする『コード進行』において重要な役割を担ってきます。