ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その五~

Drum on stage

 

ラーズ・ウルリッヒ

アメリカのヘヴィメタルバンド、メタリカのドラマー。

非常に高速なリズムを正確無比に叩きだします。

2nd『Ride the Lightning』での1曲目のタイトル曲では、静かなアコースティックギターから始まって一転、恐ろしいほどの高速フレーズを正確に演奏して見せています。

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ピーター・クリス

アメリカのロックバンド、キッスのドラマー。

音数をたくさん叩いたり、超絶テクニックを披露したりというよりは、楽曲に応じてその良さを引き出そうとするドラミングが持ち味です。

『Rock and Roll All Nite』(’75)では、キャッチーな楽曲に合わせてフィルインを極力叩かずに、合いの手といった感じのポップなフレーズを随所に入れたドラミングを披露しています。

フィル・コリンズ

イギリスのロックバンド、ジェネシスのドラマー。

シンガーとして有名なフィル・コリンズですが、ドラムの方も手数の多さとかなりのテクニックを有しています。

’85のライブ・エイドでドラマーとしてレッドツェッペリンに参加しましたが、これは単純にバンドのカラーに合ってないという事で、あまり良い評価の演奏ではありませんでしたが・・・

東原力哉

ナニワエキスプレスのドラマー。

パワーが物凄いのと、基本的な技を高速で繰り返すことによる組み立てのドラムソロは、圧巻の一言です。

ジャズドラマー・トニーウィアムスの影響を強く受けていて、本人そっくりの演奏をしたりします。

ライデン湯沢

ロックバンド・聖飢魔Ⅱのドラマー。

尊敬するドラマーにレッドツェッペリンのジョン・ボーナムを挙げており、自身も相当なパワードラマーです。

ライブではフィルインをCD通りでなく、ジョン・ボーナムのコピーフレーズに置き換えて演奏することがあります。

富田京子

ロックバンド・プリンセスプリンセスのドラマー。

『世界で一番熱い夏』(’87)『Diamonds』(’89)などではフロアタムとスネアを同時に叩くシンプルなフレーズを、叩くタイミングを2拍目4拍目から1拍目3拍目に変えたりして、雰囲気を変えるといった歌心に満ちたプレイを披露しています。

カレン・カーペンター

カーペンターズのヴォーカリスト、ドラマー。

ヴォーカリストとしての認知度が高いですが、ドラムテクニックは相当なレベルで、『Yesterday Once More』(’73)の収録時に、曲の前半部分のみを収録する事態になり、当時の録音技術では収録テープの切り貼りでしか不可能だったのですが、カレンの驚異的なリズムキープ力により、どこがつなぎ目なのか全く分からない仕上がりになりました。

ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その四~

Drum on stage

 

リー・カースレイク

イングランド出身のロックバンド、ユーライア・ヒープのドラマーですが、オジー・オズボーンの1st『BLIZZARD OF OZZ』(’80)、2nd『DIARY OF A MADMAN』(81)に参加しています。

1小節全てツーバスで16分音符を連打しているようなフィルインを、楽曲の要所要所で使いますが実はツーバスではなく、スネアドラムとフロアタム、バスドラムを組み合わせたフレーズで、特にフロアタムを32分音符でフラム的に演奏している為、ツーバスのように聴こえます。

同時にハイハットを8分音符で踏んで鳴らしている為、足の動き的にはツーバスと同じなんですね。

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ヤン・ウヴェナ

アメリカのヘヴィメタルバンド・アルカトラスのドラマー。

『Live Sentence』(’84)に収録されている『Since You Been Gone』では32分音符、6連符、ダブルストロークなどを散りばめたカラフルなフィルインを披露しています。

岡井大二

プログレッシブバンド『四人囃子』のドラマー。

過去に教則本で「僕は体格の割には大きな音が出る方だと思うけど、外国人ドラマーの音の大きさにはとてもじゃないけど敵わない」と外国人ドラマーの驚異的なパワーについて言及しています。

高中正義の『Jumping Take Off』(’84)ではアップテンポのストレートな8ビートを、フィルインをほとんど入れることなくシンプルに叩いています。

高橋幸宏

『YMO』、『サディスティック・ミカ・バンド』のドラマー。

フィルインは基本的にハイハットとスネア、バスドラムで構成し、タムタムはほとんど使わない演奏スタイルです。

シンプルなスタイルである分、リズムの正確さ、タイム感がすばらしい事が良く分かりますね。

田中清司

井上堯之バンド、大野克夫バンドのドラマー。

『太陽にほえろ!のテーマ』(’74)では、8ビートと16ビートを混合したようなリズムを叩き、フィルインも休符による間を一瞬作ってから32分音符を繰り出すなど緩急を大きく付けたドラミングで、楽曲のインパクトを引き立たせています。

長谷川浩二

THE ALFEEサポートメンバー。

ヘヴィメタル、プログレからブラシワーク、フォーク的な演奏までこなしますが、『星空のディスタンス』(’84)では当時流行していたLAメタルさながらのド派手なフィルインを、これでもか!とばかりに連発した演奏を披露しています。

ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その参~

Drum on stage
 

ドラマー列伝その参、行ってみたいと思います!^^

 

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スチュワート・コープランド

アメリカのロックバンド『ポリス』のドラマー。

ハイハットを基調とした独特のリズムの取り方が持ち味で、『孤独のメッセージ』(’79)では楽曲が盛り上がった2分過ぎに、変則的な16分音符でのハイハットでリズムを刻んでいます。

 

ジョーイ・クレイマー

エアロスミスのドラマー。

豪快なドラミングを身上としますが、『Mama Kin』(’73)では、のらりくらりとしながらも、バスドラムとネアを組み合わせた16分音符のフィルイン、ライドシンバルのカップを叩きながらスネアを変則的に叩いたりとインパクトのあるプレイを聴くことが出来ます。

 

トミーアルドリッジ

長身と長い手足を生かしたパワフルなプレイが持ち味で、「ツーバスなのにうるさくない」奏法が特徴です。

『トリビュート~ランディローズに捧ぐ~』(’87)では、16分でツーバスの連打を踏み続けながらスネアドラムのダブルストロークを織り交ぜるなどのドラムソロを披露しています。

 

樋口宗孝

ハードロックバンド『ラウドネス』のドラマー。

ワンバスにこだわりながらも、パワフルでテクニカルなドラミングを持ち味とします。

『Dream Fantasy』(’84)でギターソロの後に披露しているような、スネアドラムとタム類、バスドラムを高速で組み合わせるフィルインは圧倒的な存在感があり、スピード感も抜群です。

 

新井田耕造

ロックバンド『RCサクセション』に在籍。

手数が多いながらも、RCサクセション特有のクセのある楽曲にマッチしたドラミングが持ち味です。

『サマーツアー』(’82)ではロールかと思うほどの高速シングルストロークの6連符を披露しています。

 

松田弘

サザンオールスターズのドラマー。

R&Bの影響を色濃く受けるプレイスタイルで、『匂艶THE NIGHT CLUB』(’82)ではラテン色全開の演奏でバスドラムの2度打ちや、ハイハットの8分音符と16分音符の織り交ぜ、ライドシンバルのカップでリズムを刻むなどカラフルなドラミングを披露しています。

 

 

高橋まこと

BOØWYのドラマー。

速いスピードでの8ビートが持ち味で、16分音符で要所にアクセントを付けながらの連打のフィルインを多用します。

『CLOUDY HEART』(’85)『わがままジュリエット』(’86)のようなミディアムテンポの曲でも、違った持ち味を発揮しています。

 

ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その弐~

Drum on stage
 

今回は、ドラマー列伝その弐になります^^

早速行ってみましょう!

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イアン・ペイス

イギリスのハードロックバンド、ディープパープルのドラマー。

非常に速いシングルストロークで畳みかけるようなフィルイン、正確なリズムワークが持ち味です。

『BURN』でのシングルストロークでアクセントを多用した圧巻のドラミングは、多くのドラマーに衝撃と影響を与えました。

メル・テイラー

ザ・ベンチャーズのドラマー。

ダイナミクス(音の強弱)を持ち味とするプレイスタイルで、『パイプライン』ではイントロでライドシンバルで8ビートを刻みながらスネアで8分音符のウラをダブルストロークで叩き、ハイハットをペダルで同様に8分音符のウラで踏んで刻みます。

Aメロではライドシンバルとハイハットの動きはそのままに、スネアをアフタービートで叩き、サビの部分でバスドラムのアフタービート、ハイハットを16分音符の両手打ち、というように変化を付けています。

上原ユカリ裕

1970年代に『ごまのはえ』『村八分』『シュガー・ベイブ』『ハイ・ファイ・セット』で活躍、80年代以降はアイドルやロックミュージシャンのレコーディングやツアーに参加。

非常にパンチの効いたスネアドラムの音色が持ち味で、スネアドラムの概念を一変するほどのインパクトがあります。

『セカンド・ライン・ビート』(少し跳ねたリズム)を得意とし、特に沢田研二のアルバム『ス・ト・リ・ッ・パ・ー』(’81)ではその持ち味を存分に生かした演奏を披露しています。

宮脇JOE知史

44MAGNUMやZIGGYで活躍。

速いスピードでのダブルストロークやフラムを多用したフィルインを、テクニカルに決めるドラマーです。

バスドラムもツーバスでの連打を多用し、44MAGNUMのアルバム『ACTOR』1曲目の『LAST TRAIN』では、単なる16分音符の連打でなく‟ドッドコ、ドッドコ、ドッドコ、ドコドコ”と休符を取り入れてトリッキーなフレーズを披露しています。

林立夫

1970年代から80年代にかけて数多くのセッションで活躍。

寺尾聡のアルバム『Reflections』では様々なカラーの曲に対して、フロアタムを効果的に使って色付けをしています。

工藤義弘

ハードロックバンド『アースシェイカー』のドラマー。

パワフルでありながら、キャッチーなドラミングが特徴で8ビートの曲であっても、ハイハットを両手打ちの16分音符で刻む奏法を多用します。

ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その壱~

Drum on stage
 

さて、今日からは素晴らしい一流ドラマー達を見ていきましょう!

第1回目です^^

 

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スティーブ・ガッド

ニューヨーク生まれのジャズ・フュージョンドラマーで、卓越したテクニックと正確無比なプレイとともに、ラテン系のプレイでは「グルーヴ感」や「土臭さ」など人間的で自由奔放な表現力を発揮します。

1970~80年代において「ガッド・フリーク」と呼ばれる、彼のテクニックやフレーズを真似るドラマーが多くいました。

人気・実力において第一級であり同世代以降のドラマーの尊敬を集め、『ガッド』を『ゴッド』にかけて「ドラムの神」の異名を持っています。

 

ジェフ・ポーカロ

ロックバンド『TOTO』のドラマーで、代表曲「ロザーナ」で『ハーフタイム・シャッフル』と呼ばれるリズムパターンを確立しました。

グルーブの天才と言われていて、楽曲の中でムダな音を全く叩かずそれゆえに「ドラムが歌っている」と表現されます。

マイケル・ジャクソンの『Beat It』ではハイハットシンバルを8分音符で刻んでいるにも関わらず4分音符と思ってしまうほどの絶妙なアクセントを付けています。

様々なドラマーのプレイを研究して、自分の演奏スタイルに取り入れる研究熱心さで知られています。

日本人歌手のいくつかの作品でも演奏しています。

 

ジョン・ボーナム

イギリスのロックバンド『レッド・ツェッペリン』のドラマー。

圧倒的なパワーと唯一無二のグルーブが持ち味で、26インチのバスドラムをノーミュートで自由自在に操ります!

『ロックン・ロール』のイントロでは1拍目の頭から叩いていると思わせて、実は3拍目の裏から叩いている為、気づかずに聞いていると「あれっ」と思ってしまいます。

 

リンゴ・スター

ザ・ビートルズのドラマー。

いわゆる超絶テクニックやドラムソロを披露する訳ではないのですが、『ストロベリーフィールズ・フォーエバー』での合いの手のフィルインなど、打楽器であるのになぜかリンゴのドラミングはメロディックで、『レット・イット・ビー』では楽曲が進んで盛り上がるにつれてハイハットシンバルでのリズムの刻み方を2分音符→8分音符→16分音符と、見事に楽曲の雰囲気に合わせています。

 

村上ポンタ秀一

スタジオミュージシャンで兵庫県西宮市出身。

数多くの歌手、ミュージシャンのレコーディング、ツアーに参加しています。

キャンディーズの『年下の男の子』(’75)では、ミディアムテンポの8ビートにハイハットの16分音符で(右手で)‟ツツツッ、ツツツッ、・・・”と16分音符の最後の1音を入れないパターンで、斬新に叩いています。

ドラムを始めよう!~⑩スタジオで個人練習!~

Drum on stage
 

ドラムが好きで仕方ないあなたなら、ノウハウを読むだけでなく実際にドラムを叩いてみたいですよね!

しかし日本だと中々自宅でドラムの練習は難しいと思います。

そこで、リハーサルスタジオでの個人練習をやってみましょう!

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料金について

多くのリハーサルスタジオは、個人練習の場合1時間当たり500円~800円の料金となっています。

上達の為には長時間練習するのに越したことはないのですが、経済的にムリのないように練習しましょう。

 

予約について

バンド単位で予約する場合は何日も前から予約できますが、個人練習の場合は多くのスタジオが前日または当日の予約となっています。

キャンセルなどもスタジオに迷惑をかけますので、余程の事がない限りしないようにしましょう。

 

必要なもの

初回はスタジオ会員への入会が必要ですので、スタジオ代金以外に入会金が必要になります。

あとドラムセットはスタジオにありますが、スティックは持参するようにしましょう。

チューニングキーもあったほうが良いです。

上達するにしたがってフットペダルやスネアドラムなど、おのずと持参するものが増えると思いますよ^^

 

セッティング

スタジオに入室したら、セッティングを始めましょう!

最初は慣れないと時間がかかるかも知れませんね。

1時間で予約してたらセッティングで終わってしまった・・・なんてこともあるかも知れません。

でも仕方ないです、セッティングも大事な技術ですから^^

 

➀ドラムスローン(イス)
高すぎても低すぎても演奏しずらいと思います。

座る部分を回転させて高さ調整出来ますので、最後に固定するのを忘れないようにしてくださいね。

➁フットペダル

アンダープレートをしっかりとバスドラムのリム(わく)に固定させて、スプリングのテンションを自分の好みに調整しましょう。

➂スネアドラム

スナッピーを装着するのを忘れずに(これをしないとタムタムと同じ音色になります)、スローンに座った状態で少し自分の方に傾けてセッティングします。

 

④ハイハットシンバル

ハイハットシンバルは、ペダルから足を離した状態で2枚の間に1~3cmのすきまが空くようにセッティングします。

 

⑤タムタム、シンバル類

タムタムやシンバル類は基本的に自分が座った状態で、自分に向かって少し傾けてセッティングするのが良いです。

そして無理なく叩ける高さにセットすることが大切ですね^^

全てのパーツを少し演奏者側に傾けてセッティングするのが望ましいです。

ドラムを始めよう!~⑨材質について~

Drum on stage
 

これまでは、演奏技術的な観点からドラムを見てきましたが、ここではドラムの各パーツの材質的な面からお話ししていきたいと思います。

こういった材質的なものも、個人個人の好みがあると思いますのでよく検討してほしいと思います^^

 

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スティック

スティックの構造は先端から「チップ」「ショルダー」「シャフト」「グリップ」と呼ばれています。

スティックの材質には主に3種類あります。

➀ヒッコリー
最もポピュラーな材質で、程よい重さと硬さが特徴です。

➁オーク
重く硬い材質の為、音量や音圧が出やすくなっています。

➂メイプル
軽量で振りやすく、ジャズ系のドラマーに人気があります。

 

チップの材質も2種類あります。

➀ウッドチップ
スティックの先端を削って成型しています。

➁ナイロンチップ

ナイロン製のチップが先端についています。

 

スネアドラム

スネアドラムの胴体の部分を「シェル」といいます^^

シェルの材質には大きく分けて金属製(メタルシェル)と木製(ウッドシェル)があります。

➀メタルシェル

硬く切れのある音色で、音量が出やすいという特徴があります。

スチール、ブラス、アルミニウム、ステンレスなどあります。

➁ウッドシェル
暖かみのある柔らかいサウンドが特徴です。

メイプル、バーチ、オークなどがあります。

 

その他スネアドラムのサウンドを決定づけるのが、シェルの口径と(胴の)深さです。

口径が小さいほど音のピッチは高く軽快な音色に、大きいほどピッチが低く重みのある音色になります。

14インチが一般的な口径となっています。

胴の深さは浅いほどピッチが高くシャープで硬質なサウンドに、深いほどピッチが低く深みのあるサウンドになります。

5.5インチが一般的な深さです。

 

フットペダル

フットペダルは、ビーターとフットボードをチェーンなどでつないでいます。。

チェーンの部分は、ベルトになっているタイプもあります。

ビーターはフェルトタイプが一般的ですが、色々な種類があります。

フェルトタイプ

2way型

ウッドビーター

平型ビーター

 

シンバル

シンバルには3種類ありましたね!

・クラッシュシンバル

・ライドシンバル

・ハイハットシンバル

リズムを刻むのがハイハットとライドシンバルで、‟バシャーン!”とキメの部分で鳴らすのがクラッシュシンバルです。

 

シンバルの各部の名称は、真ん中の盛り上がった部分が「カップ」ふちの部分が「エッジ」、その間の大半を占める平たい部分が「ボウ」です。

ライドシンバルでリズムを刻むときは、ボウの部分をスティックのチップで叩き、クラッシュシンバルでアクセントを付ける場合はスティックのショルダー(またはシャフト)でエッジを叩きます。

また、カップの部分で‟カン、カン”とインパクトのあるリズムを刻む方法もあります。

ドラムを始めよう!~⑧ルーディメンツについて~

Drum on stage
 

ドラムを演奏するのに『ルーディメンツ』の習得は必須と言われています。

なぜ『ルーディメンツ』が必要なのか、そもそも『ルーディメンツ』とは何なのか?

見ていきましょう^^

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ルーディメンツとは?

ルーディメンツというのは打楽器の基本的な奏法を集めたもので、マーチングドラムだけでなく、バンドでドラムを演奏する為にも身に付けておいた方が絶対に有利であります。

ルーディメンツを習得することによって、➀複雑なドラミングが可能になり、➁スティックコントロールの向上につながり、➂同じフレーズでもより効率的・音楽的に叩けるようになる、といったメリットがあります。

➀フラム

『フラム』はある音のすぐ前に小さな装飾を付けることで、アクセントの効果を出すものです。

「フラム ドラム」の画像検索結果
装飾音符の部分は小さな音量で叩くので、右手と左手の振り下ろす高さに変化を付けます。

➁パラディドル

『パラ』は連続した2つの音を左右交互に叩く(RLまたはLR)という意味、『ディドル』は同じ手で連続した2つの音を叩く(RRまたはLL)という意味です。

「パラディドル」の画像検索結果 これはシングルパラディドルになります。

「パラディドル」の画像検索結果 『パラ』が2回のダブルパラディドルです。

「パラディドル」の画像検索結果 トリプルパラディドルになります。

「パラディドル」の画像検索結果 『ディドル』が2回のパラディドル・ディドルです。

③ダブルストローク

今までのスティックのコントロール方法は、1度の振り下ろしでヘッドを1回叩くシングルストロークでしたが、スティックを1度振り下ろしてヘッドを2回叩くのがダブルストロークです。

方法としましては、1打目を打った後スティックの跳ね返りを利用して中指、薬指、小指を握るような感じで2打目を打ちます。

慣れてくればスティックの跳ね返りがなくても、2打目を打てるようになります。

「ダブルストローク」の画像検索結果
遅い速度からだんだん早く、またはその逆といった練習法が効果的でしょう^^

④ロール

ダブルストロークを連続して行う事で、ロールという奏法になります。

賞の発表の時などに、受賞者の名前が呼ばれる前に聴くことのできる「ザーッ」という音ですね^^

「ロール ドラム」の画像検索結果
ロールは、楽譜上は音符に斜線を引くように表記されます。

「ロール ドラム」の画像検索結果
実際の奏法は、このようになります。

⑤ルーディメンツの必要性

『ルーディメンツ』は英語で『基本』という意味です。

ルーディメンツを習得しなくてもある程度の演奏は、出来ると思います。

実際に、ルーディメンツを習得せずに活動しているプロドラマーやドラム講師も少なくないと思います。

しかしやはり、最初にお話しした3つの理由からも、音楽的表現力を高めるためにぜひルーディメンツを習得して欲しいですね^^

ドラムを始めよう!~⑦ツーバスについて~

Drum on stage
 

主にハードロックやヘヴィメタルのジャンルで、バスドラムを2つセッティングするスタイル(ツーバス)がよく取り入れられます。

『ツーバス』とは、どのようなものなのでしょうか?

またバスドラムを2つ使うフレーズとはどのようなものでしょうか?

見ていきましょう!

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ツーバスとは?

ツーバスのドラムセットには、バスドラムが2つセットされています。

これは1つのバスドラムでは演奏不可能な連打を可能にするためなのです。

フットペダルが3つありますので、左足はバスドラムのフットペダルを踏むか、ハイハットのペダルを踏むかのどちらかの状態になります。

「ツーバス フレーズ」の画像検索結果
ツーバスでよく用いられるパターンに、上のような16分音符での連打があります。

右足から入るか左足から入るかは、好みでいいと思います(両方できれば素晴らしいですね!)。

「ツーバス フレーズ」の画像検索結果
このようにバスドラムで8分音符と16分音符を組み合わせていくのは、非常に良いエクササイズになりますね。

「ツーバス フレーズ」の画像検索結果
6連符系のフィルインにツーバスのフレーズを入れると、トリッキーな効果があります!

また、バスドラム1つのセットでも『ツインペダル』を使えば、ツーバス同様バスドラム連打のフレーズを演奏できます^^

ツインペダルは、2つのフットペダルをシャフトで連結して右側のフットペダルにビーターが2つ装着されているものです。

ツインペダルを使用すれば、ツーバスのドラムセットでなくてもバスドラムの連打は出来るのですが、ツーバス本来のサウンドとはどうしても少し違ってきます。

バスドラムを叩く時には、ビーターをヘッドに押し付けた状態にします。

もちろんビーターをヘッドから離す奏法もあって、ジャズ系のドラマーはそちらを好んだりしますが、ロック系ドラマーは基本的にビーターを押し付けます。

そうすると、ツインペダルの場合は連打の時には(最初の1打目以外は)ビーターで抑えられたヘッドを叩くことになり、どうしても音が詰まったような感じになります。

やはりサウンドの面においては、ツインペダルは本来のツーバスのサウンドを再現するのは難しいのですね。

しかし、一流のロック系ドラマーの中でもワンバス(通常のバスドラムのセット)にこだわりを持つドラマー、ツーバスでなくあえてツインペダルを使用するドラマー、ワンバスでツーバス並みのプレイをするドラマーがいますので「これが正解」といったものは、ないように思えますね。

ドラムを始めよう!~⑥フィルインについて~

Drum on stage
 

色々なリズムパターンを紹介してきましたが、ドラムの演奏を聴いているとリズムパターンの途中(区切り)で‟ドコドコドコドン!”のようなフレーズ(今のはあくまで一例です)を聴くことが出来ると思います^^

このようなフレーズの事を『フィルイン』と呼びます(『オカズ』とも言いますね)。

今日はこの、フィルインについて見ていきましょう!

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色々なフィルイン

「フィルイン ドラム 八分音符」の画像検索結果
こちらは、右手で4分音符を刻む8ビートですが、3小節目の4拍目からフィルインとなってます。

フィルインで8分や16分音符の連打をするときは、基本的に右手から始めたほうが良いです。

その方が次の展開(クラッシュシンバルのアクセントからリズムパターンで戻ったりする)に繋げやすいんですね!

「フィルイン ドラム」の画像検索結果
R=右手、L=左手ですね。

同じパターンで叩くパーツを、スネア、ハイタム(小さい方のタムタム)、ロータム(大きい方のタムタム)、フロアタムと変えて変化を付けてますね。

「フィルイン ドラム 八分音符」の画像検索結果
こちらは4小節目と8小節目に、16分音符の連打でフィルインが入ってますね。

これは非常にオーソドックスなパターンなので、マスターすれば色々と応用して使えると思います^^

「フィルイン ドラム 八分音符」の画像検索結果
1拍目はバスドラムとフロアタムを同時に叩いていますね。

このように、バスドラムとフロアタム、スネアとフロアタムなどを同時に叩く(ユニゾン)パターンもよくあります^^

「フィルイン ドラム 八分音符」の画像検索結果
こちらは6連符系のフィルインです。

6連符は1拍を6等分した音符で、フィルインに使うとスピード感のあるスリリングな効果が得られます。

図の上のパターンはバスドラムから始まり、左手のろーたむ、右手から始まるスネアの4連打になります。

図の下のパターンは、右手のロータムから始まって左手のスネア4連打、バスドラムというパターンです。

「フィルイン ドラム 八分音符」の画像検索結果
6連符の最初の4音のみ叩くパターンも、トリッキーでテクニカルな効果を得られます。

図の1小節目と5小節目の最初の2拍がそうですね!

「フィルイン ドラム」の画像検索結果
「フィルイン ドラム」の画像検索結果
上の2つはシンプルな3連打のフィルインですが、16分音符と8分音符で組み立てるのでは、ニュアンスが違ってくるのが分かりますね^^

「フィルイン ドラム 八分音符」の画像検索結果
こちらは8小節に渡る、ドラムソロ的なフィルインです。

2小節目に出てくる16分音符のバスドラムの連打はツーバスまたはツインペダル(次回お話しします)による演奏になります。

ハイハットのオープンクローズも8分音符パターンと16分音符パターンが出てきますし、5~6小節目の3連符では意識を切り替える必要があります。

はじめはゆっくりのスピードから練習して、徐々に速くしていきましょう!