今までコードの説明などをする時に、2つの音程の間隔を『全音〇つと半音〇つ』のように表現してきましたが、このような音程の間隔を簡潔に表現する方法があり、それを『度数』と呼びます。
今回は『度数』について見ていきましょう^^
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度数とは
『度数』とは2つの音程の間隔で、1度、2度・・・のように表現します。
CとDの度数は1度ではなく2度です。
1度はCとCの間隔なんですね。
という事は
C-C(1度)、C-D(2度)、C-E(3度)、C-F(4度)、C-G(5度)、C-A(6度)、C-B(7度)、C-C(1オクターブ上)(8度)、となります。
そしてさらに、1度と4度と5度と8度は頭に『完全』または『増』または『減』が付き、2度と3度と6度と7度は頭に『長』または『短』が付きます。
ややこしいですね~><
例えば、メジャーコードとマイナーコードの違いのお話で出てきた、ルートと第3音の間隔ですが、メジャーコードの場合は全音2つ分でした。
これを『長3度』(の音程)と呼びます。
マイナーコードは全音1つと半音1つだったので、これを『短2度』と呼びます。
長音程と短音程についてまとめてみましょう^^
長2度・・・全音1つ
短2度・・・半音1つ
長3度・・・全音2つ
短3度・・・全音1つ、半音1つ
長6度・・・全音4つ、半音1つ
短6度・・・全音3つ、半音2つ
長7度・・・全音5つ、半音1つ
短7度・・・全音4つ、半音2つ
このようになります。
次に完全音程についてですが
完全1度・・・同じ音程
完全4度・・・全音2つ、半音1つ
完全5度・・・全音3つ、半音1つ
完全8度・・・1オクターブ上の音程
となり、完全音程の半音上を増〇度、半音下を減〇度と呼びます。
例えばC-Fは完全4度の音程ですが、C-F♯は増4度、C-F♭(E)は減4度(音の間隔としては長3度と同じ)になります。
もう少し、コードを例に度数を表しますと、メジャーコードの第3音と第5音の音程は短3度、マイナーコードの第3音と第5音の音程は長3度、メジャーセブンのルートと第7音は長7度、マイナーセブンのルートと第7音は短7度、ディミニッシュコードとマイナーセブンフラットフィフスのルートと第5音は減5度、のようになります。
ダイアトニックコードの中で、キーの7番目の音(CメジャーキーならB)をルートにしたコードだけがルートと第5音が減5度になってしまいます(他のダイアトニックコードは全て完全5度)。
このBdimというコードは、少し不気味な雰囲気を持つ響きが特色で、正式には第5音Fの短3度上の音をG♯(A♭)加えたものがBdimコードで、全ての隣り合う2音の音程が短3度となっています。