前回は『Cメジャースケール(Aマイナースケール)』の主音を変えて行けば、全部で12種類のメジャースケール(マイナースケール)が出来ることをお話ししました^^
今回はその主音を変えていく、具体的なプロセスを見ていきましょう。
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半音階について
現代の音楽は、1オクターブ内(ドレミファソラシド)に12個の音があります。
「えっ?ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ、7個じゃないの?」と思いますね?
実は「ド」と「レ」の間、「レ」と「ミ」の間、「ファ」と「ソ」の間、「ソ」と「ラ」の間、「ラ」と「シ」の間にはもう1つ音があります。
これで1オクターブ内に12個の音があることが、なんとなく理解できますね^^
今の音階の構成は『半音』が基本の単位となっていて、先程の「ド」と「レ」の間、「レ」と「ミ」の間・・・は半音2個分(=全音)の音程なんです。
そして「ミ」と「ファ」の間、「シ」と「ド」の間はもともと半音です。
ある音が半音上がると『シャープ(♯)』の記号をつけ、半音下がると『フラット(♭)』を付けます。
つまり、『「ド」の半音上の音(C♯)』=『「レ」の半音下の音(D♭)』、『「レ」の半音上の音(D♯)』=『「ミ」の半音下の音(E♭)』・・・なんです。
12種類のメジャースケール
ここまで理解出来たところで、cメジャースケールの主音を変えてみましょう。
主音をC→C♯に変えれば『C♯メジャースケール』となります。
主音を半音上げるということは、他の音も全て半音上げなければいけないので(スケールの音構成を保持するため)、C♯以外にも♯のついた音が出てきます。
同様にして、D♯メジャースケール、F♯メジャースケール・・・と出来るので、12種類のメジャースケールが存在することになるのです^^
Cメジャースケール
C♯(D♭)メジャースケール
Dメジャースケール
D♯(E♭)メジャースケール
Eメジャースケール
Fメジャースケール
F♯(G♭)メジャースケール
Gメジャースケール
G♯(A♭)メジャースケール
Aメジャースケール
A♯(B♭)メジャースケール
Bメジャースケール
同様に、マイナースケールも12種類存在するのが分かりますね^^
現代音楽の旋律を構成する単位である『半音』が理解できると、前にお話しした『コード』の事もより深く理解出来ると思います。
『コード』には大きく分けて『メジャーコード』と『マイナーコード』があって(もちろんそれ以外のコードも存在します)、メジャーコードは明るくマイナーコードは暗い響きがする、というお話をしました。
次回はこの事について、もう少し掘り下げていきましょう!