エレキギターコラム~⑨色々なスケール~


Guitar.
 

前回、ダイアトニックスケールについて見てきましたが、今回は更に掘り下げてみたいと思います。

特にドミナントコードに対しては色々なスケールが使えるので、見ていきましょう^^

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ドミナントモーションとスケールの関係

コード進行の中で各ダイアトニックコードに対応するスケールを見てきましたが、ドミナントコードであるⅤ7(CメジャーキーではG7)に対しては、ミクソリディアンだけでなく、様々なスケールが使用できます。

Gミクソリディアンを使用した場合、G7コードトーンのGBDFを強調して、アボイドーノートのCをロングトーンで使用せずに演奏していくわけですが、これだとかなりオーソドックスなフレージングになって、ドミナントモーション特有の緊張(ドミナントコード)→緩和(トニックコード)の感じが薄いんですね。

ですので、ドミナントコードに対しては、他にも(ハーモニック)マイナースケールパーフェクト5thビロー、コンビネーションディミニッシュスケール、ホールトーンスケール、アルタードスケールなど様々なスケールを使用して緊張感を高めるんですね!

1つの例として、Gハーモニックマイナースケールパーフェクト5thビローを見てみましょう。

「Gハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ」の画像検索結果
Gミクソリディアンスケールと比べて、第2音(A♭)、第6音(E♭)がそれぞれ半音低いですね。

このA♭、E♭という音がG7コードにおける(後述する)『テンション・ノート』となって、ドミナントモーションの緊張感をより高めてくれるんですね!

テンション・ノートとは?

コードについてはこれまで、三和音、四和音と見てきましたが、ルートから数えて9度、11度、13度の音を加える事によってコード・サウンドに緊張感を与える事が出来ます。

例えばC△7コードに長9度(長2度の1オクターブ上)の音Dを加えたコードはCメジャーセブン・ナインス=C△7(9)コードと言います。

「Cメジャーセブンナインス」の画像検索結果
図の左側がC△7(9)コードですね。

右側はAマイナーセブン・ナインス=Am7(9)コードで、構成音はACEGとなります^^

ナチュラル・テンションとオルタード・テンション

C△7(9)やAm7(9)のテンションノートD、Bは『ナチュラル・テンション』ノートです。

Cメジャースケール内にある音ですし、コードの響きに違和感がありません。

これに対して、Gセブンスコードには同じ9度でも短9度(A♭)、長9度(A)、増9度(A♯)のテンションノートを加えることが出来ます。

「Gセブンナインス コード」の画像検索結果
A音はナチュラル・テンション、A♭、A♯音はオルタード・テンションで、より緊張感の高いサウンドとなり、C△7などトニックコードへの解決を促します。

同様に増11度(♯11th)、増5度(♯5th)の音もオルタード・テンションとなります。


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