さて、コード進行については『ドミナント・モーション』『ツー・ファイブ』など見てきましたが、もちろんそれ以外にも楽曲中には色々なパターンのコード進行が存在します。
代表的なコード進行を見ていきましょう!
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Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック、というコード進行です。
Cメジャーキーならば、C(△7)→F(△7)→G(7)→C(△7)というコード進行で、何度も繰り返すことが出来、『循環コード』の元ともいえる進行です。
ドミナントコード(ここではG)は7度の音を加える事によって(G7)、よりトニックへの解決を促す性格が強くなりますが、ロック系の曲などでは、三和音のストレートな響きの方がより曲に合う場合があります。
Ⅰ→Ⅴ→Ⅳ→Ⅰ
Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰの動きと比べて、サブドミナントコードからトニックコードへ解決(サブドミナント終止)している為、Ⅴ→Ⅰの『ドミナント終止』ほど強い進行感がなく、まったりとした雰囲気です。
Cメジャーキーでの、C(△7)→G(7)→F(△7)→C(△7)というコード進行です。
Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ
サブドミナント終止でフワッと終わるように見せかけて、もう一度ドミナント終止で終わる面白さがあります。
Cメジャーキーでの、F(△7)→C(△7)→G(7)→C(△7)というコード進行です。
Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ
ブルースのコード進行の前半部分を切り取ったようなコード進行で、曲調にブルージーな雰囲気を与えることが可能です。
Cメジャーキーでの、C(△7)→F(△7)→C(△7)→G(7)というコード進行です。
ブルースのコード進行
ブルースのコード進行は、12小節で1つのパターンになっています。
Ⅰ→Ⅳ7→Ⅰ→Ⅰ7→Ⅳ7→Ⅳ7→Ⅰ→Ⅰ7→Ⅴ7→Ⅳ7→Ⅰ→Ⅴ7(→Ⅰ)
文字通り、『ブルージー』な雰囲気が特徴のコード進行です。
Cメジャーキーでの、C→F7→C→C7→F7→F7→c→C7→G7→F7→C→G7(→C)というコード進行です。
Ⅰ→Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ
循環コードの基本形といえるパターンで、この進行を元に各コードを『代理コード』『裏コード』に置き換える事によって非常に多くのコード進行のバリエーションが生まれます。
Cメジャーキーでの、C(△7)→A(m7)→F(△7)→G(7)というコード進行です。
Ⅰ→Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ
‟イチロクニーゴー”と呼ばれる、循環コードの最も代表的なパターンです。
Ⅰ→Ⅵm→Ⅳ→ⅤのⅣのコードを代理コードのⅡmに置き換えた進行で、『ツー・ファイブ』の動きが入っています。
Cメジャーキーでの、C(△7)→A(m7)→D(m7)→G(7)というコード進行です。