エレキギターコラム~⑪チョーキングとは?~

Guitar.
今日は、エレキギターテクニックの1つである『チョーキング』について解説していきたいと思います^^

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チョーキングってどうやって行うの?

チョーキングは、現在のエレキギター奏法では必須といえるテクニックです。

言葉で説明しますと、「押さえた弦をそのまま上(または下)に引っ張って、音の高さを無段階に上げる奏法」ということになります。

主に薬指を使うことが多いですが、弦を押さえた状態で手首の回転を使って弦を上に押し上げます。

人差し指の付け根を支点にしてください。

1~4弦は押し上げるチョーキング(こちらが一般的)になりますが、5、6弦といった低音弦になると逆に押し下げるチョーキングを使います。

チョーキングを行う時の注意点

チョーキングには1音(これが一番ポピュラー)、半音、1音半、2音チョーキングなどありますが、いずれも注意しなければいけないのは、例えば1音チョーキングならきっちり1音上げるということです。

これをしなければとても下手な演奏に聴こえますし、聴いていても気持ちが悪いです><

最初は中々難しいと思いますし、何度も反復練習あるのみ、といった感じですね!^^

チョーキングからビブラートへ

きれいに1音や半音チョーキングが出来るようになったら、チョーキングで押し上げた弦を元の位置に戻す、そしてまた押し上げるという動作を繰り返してみましょう!

これが『ビブラート』の元になる動きです。

半音のように音程差が小さい方が、よりビブラートっぽいでしょう。

本来のビブラートは半音にも満たない音程差ですので、その辺のニュアンスも習得していって下さい。

そして、1音チョーキングした状態からさらに弦を少し押し上げて元(1音チョーキングした状態)に戻す事を繰り返すと『チョーキング・ビブラート』になります。

この『チョーキング・ビブラート』がいわゆる「泣きのギター」を演奏するのにとても効果的になってくるんです!(もちろんチョーキング・ビブラートを使わなければ「泣きのギター」ではない、という事ではありませんよ)

その他のチョーキング

チョーキングから派生したテクニックをいくつかご紹介します^^

・ダブル・ベンド

通常のチョーキングは1本の弦を押し上げますが、ダブル・ベンドは2本の弦を同時に押し上げます。

その場合、薬指と小指を使うことが多くなります。

薬指・1音チョーキング、小指・半音チョーキングとなるのが一般的です。

 

・ハーモナイズド・チョーキング

2本の弦を押さえ、1本をチョーキング、もう1本をそのままの状態にする奏法。

薬指(中指)でチョーキング、小指(薬指)はそのまま弦を押さえるパターンが多くなります。

 

・ユニゾン・チョーキング

2本の弦を押さえ、1本をチョーキング、もう1本をそのままの状態にするという点はハーモナイズド・チョーキングと同じですが、ユニゾン・チョーキングはその名の通り同じ音を出すわけなので、薬指でチョーキング、人差し指はそのまま弦を押さえる、という形になります。

 

ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その五~

Drum on stage

 

ラーズ・ウルリッヒ

アメリカのヘヴィメタルバンド、メタリカのドラマー。

非常に高速なリズムを正確無比に叩きだします。

2nd『Ride the Lightning』での1曲目のタイトル曲では、静かなアコースティックギターから始まって一転、恐ろしいほどの高速フレーズを正確に演奏して見せています。

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ピーター・クリス

アメリカのロックバンド、キッスのドラマー。

音数をたくさん叩いたり、超絶テクニックを披露したりというよりは、楽曲に応じてその良さを引き出そうとするドラミングが持ち味です。

『Rock and Roll All Nite』(’75)では、キャッチーな楽曲に合わせてフィルインを極力叩かずに、合いの手といった感じのポップなフレーズを随所に入れたドラミングを披露しています。

フィル・コリンズ

イギリスのロックバンド、ジェネシスのドラマー。

シンガーとして有名なフィル・コリンズですが、ドラムの方も手数の多さとかなりのテクニックを有しています。

’85のライブ・エイドでドラマーとしてレッドツェッペリンに参加しましたが、これは単純にバンドのカラーに合ってないという事で、あまり良い評価の演奏ではありませんでしたが・・・

東原力哉

ナニワエキスプレスのドラマー。

パワーが物凄いのと、基本的な技を高速で繰り返すことによる組み立てのドラムソロは、圧巻の一言です。

ジャズドラマー・トニーウィアムスの影響を強く受けていて、本人そっくりの演奏をしたりします。

ライデン湯沢

ロックバンド・聖飢魔Ⅱのドラマー。

尊敬するドラマーにレッドツェッペリンのジョン・ボーナムを挙げており、自身も相当なパワードラマーです。

ライブではフィルインをCD通りでなく、ジョン・ボーナムのコピーフレーズに置き換えて演奏することがあります。

富田京子

ロックバンド・プリンセスプリンセスのドラマー。

『世界で一番熱い夏』(’87)『Diamonds』(’89)などではフロアタムとスネアを同時に叩くシンプルなフレーズを、叩くタイミングを2拍目4拍目から1拍目3拍目に変えたりして、雰囲気を変えるといった歌心に満ちたプレイを披露しています。

カレン・カーペンター

カーペンターズのヴォーカリスト、ドラマー。

ヴォーカリストとしての認知度が高いですが、ドラムテクニックは相当なレベルで、『Yesterday Once More』(’73)の収録時に、曲の前半部分のみを収録する事態になり、当時の録音技術では収録テープの切り貼りでしか不可能だったのですが、カレンの驚異的なリズムキープ力により、どこがつなぎ目なのか全く分からない仕上がりになりました。

ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その四~

Drum on stage

 

リー・カースレイク

イングランド出身のロックバンド、ユーライア・ヒープのドラマーですが、オジー・オズボーンの1st『BLIZZARD OF OZZ』(’80)、2nd『DIARY OF A MADMAN』(81)に参加しています。

1小節全てツーバスで16分音符を連打しているようなフィルインを、楽曲の要所要所で使いますが実はツーバスではなく、スネアドラムとフロアタム、バスドラムを組み合わせたフレーズで、特にフロアタムを32分音符でフラム的に演奏している為、ツーバスのように聴こえます。

同時にハイハットを8分音符で踏んで鳴らしている為、足の動き的にはツーバスと同じなんですね。

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ヤン・ウヴェナ

アメリカのヘヴィメタルバンド・アルカトラスのドラマー。

『Live Sentence』(’84)に収録されている『Since You Been Gone』では32分音符、6連符、ダブルストロークなどを散りばめたカラフルなフィルインを披露しています。

岡井大二

プログレッシブバンド『四人囃子』のドラマー。

過去に教則本で「僕は体格の割には大きな音が出る方だと思うけど、外国人ドラマーの音の大きさにはとてもじゃないけど敵わない」と外国人ドラマーの驚異的なパワーについて言及しています。

高中正義の『Jumping Take Off』(’84)ではアップテンポのストレートな8ビートを、フィルインをほとんど入れることなくシンプルに叩いています。

高橋幸宏

『YMO』、『サディスティック・ミカ・バンド』のドラマー。

フィルインは基本的にハイハットとスネア、バスドラムで構成し、タムタムはほとんど使わない演奏スタイルです。

シンプルなスタイルである分、リズムの正確さ、タイム感がすばらしい事が良く分かりますね。

田中清司

井上堯之バンド、大野克夫バンドのドラマー。

『太陽にほえろ!のテーマ』(’74)では、8ビートと16ビートを混合したようなリズムを叩き、フィルインも休符による間を一瞬作ってから32分音符を繰り出すなど緩急を大きく付けたドラミングで、楽曲のインパクトを引き立たせています。

長谷川浩二

THE ALFEEサポートメンバー。

ヘヴィメタル、プログレからブラシワーク、フォーク的な演奏までこなしますが、『星空のディスタンス』(’84)では当時流行していたLAメタルさながらのド派手なフィルインを、これでもか!とばかりに連発した演奏を披露しています。

ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その参~

Drum on stage
 

ドラマー列伝その参、行ってみたいと思います!^^

 

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スチュワート・コープランド

アメリカのロックバンド『ポリス』のドラマー。

ハイハットを基調とした独特のリズムの取り方が持ち味で、『孤独のメッセージ』(’79)では楽曲が盛り上がった2分過ぎに、変則的な16分音符でのハイハットでリズムを刻んでいます。

 

ジョーイ・クレイマー

エアロスミスのドラマー。

豪快なドラミングを身上としますが、『Mama Kin』(’73)では、のらりくらりとしながらも、バスドラムとネアを組み合わせた16分音符のフィルイン、ライドシンバルのカップを叩きながらスネアを変則的に叩いたりとインパクトのあるプレイを聴くことが出来ます。

 

トミーアルドリッジ

長身と長い手足を生かしたパワフルなプレイが持ち味で、「ツーバスなのにうるさくない」奏法が特徴です。

『トリビュート~ランディローズに捧ぐ~』(’87)では、16分でツーバスの連打を踏み続けながらスネアドラムのダブルストロークを織り交ぜるなどのドラムソロを披露しています。

 

樋口宗孝

ハードロックバンド『ラウドネス』のドラマー。

ワンバスにこだわりながらも、パワフルでテクニカルなドラミングを持ち味とします。

『Dream Fantasy』(’84)でギターソロの後に披露しているような、スネアドラムとタム類、バスドラムを高速で組み合わせるフィルインは圧倒的な存在感があり、スピード感も抜群です。

 

新井田耕造

ロックバンド『RCサクセション』に在籍。

手数が多いながらも、RCサクセション特有のクセのある楽曲にマッチしたドラミングが持ち味です。

『サマーツアー』(’82)ではロールかと思うほどの高速シングルストロークの6連符を披露しています。

 

松田弘

サザンオールスターズのドラマー。

R&Bの影響を色濃く受けるプレイスタイルで、『匂艶THE NIGHT CLUB』(’82)ではラテン色全開の演奏でバスドラムの2度打ちや、ハイハットの8分音符と16分音符の織り交ぜ、ライドシンバルのカップでリズムを刻むなどカラフルなドラミングを披露しています。

 

 

高橋まこと

BOØWYのドラマー。

速いスピードでの8ビートが持ち味で、16分音符で要所にアクセントを付けながらの連打のフィルインを多用します。

『CLOUDY HEART』(’85)『わがままジュリエット』(’86)のようなミディアムテンポの曲でも、違った持ち味を発揮しています。

 

ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その弐~

Drum on stage
 

今回は、ドラマー列伝その弐になります^^

早速行ってみましょう!

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イアン・ペイス

イギリスのハードロックバンド、ディープパープルのドラマー。

非常に速いシングルストロークで畳みかけるようなフィルイン、正確なリズムワークが持ち味です。

『BURN』でのシングルストロークでアクセントを多用した圧巻のドラミングは、多くのドラマーに衝撃と影響を与えました。

メル・テイラー

ザ・ベンチャーズのドラマー。

ダイナミクス(音の強弱)を持ち味とするプレイスタイルで、『パイプライン』ではイントロでライドシンバルで8ビートを刻みながらスネアで8分音符のウラをダブルストロークで叩き、ハイハットをペダルで同様に8分音符のウラで踏んで刻みます。

Aメロではライドシンバルとハイハットの動きはそのままに、スネアをアフタービートで叩き、サビの部分でバスドラムのアフタービート、ハイハットを16分音符の両手打ち、というように変化を付けています。

上原ユカリ裕

1970年代に『ごまのはえ』『村八分』『シュガー・ベイブ』『ハイ・ファイ・セット』で活躍、80年代以降はアイドルやロックミュージシャンのレコーディングやツアーに参加。

非常にパンチの効いたスネアドラムの音色が持ち味で、スネアドラムの概念を一変するほどのインパクトがあります。

『セカンド・ライン・ビート』(少し跳ねたリズム)を得意とし、特に沢田研二のアルバム『ス・ト・リ・ッ・パ・ー』(’81)ではその持ち味を存分に生かした演奏を披露しています。

宮脇JOE知史

44MAGNUMやZIGGYで活躍。

速いスピードでのダブルストロークやフラムを多用したフィルインを、テクニカルに決めるドラマーです。

バスドラムもツーバスでの連打を多用し、44MAGNUMのアルバム『ACTOR』1曲目の『LAST TRAIN』では、単なる16分音符の連打でなく‟ドッドコ、ドッドコ、ドッドコ、ドコドコ”と休符を取り入れてトリッキーなフレーズを披露しています。

林立夫

1970年代から80年代にかけて数多くのセッションで活躍。

寺尾聡のアルバム『Reflections』では様々なカラーの曲に対して、フロアタムを効果的に使って色付けをしています。

工藤義弘

ハードロックバンド『アースシェイカー』のドラマー。

パワフルでありながら、キャッチーなドラミングが特徴で8ビートの曲であっても、ハイハットを両手打ちの16分音符で刻む奏法を多用します。

ドラムを始めよう!~ドラマー列伝その壱~

Drum on stage
 

さて、今日からは素晴らしい一流ドラマー達を見ていきましょう!

第1回目です^^

 

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スティーブ・ガッド

ニューヨーク生まれのジャズ・フュージョンドラマーで、卓越したテクニックと正確無比なプレイとともに、ラテン系のプレイでは「グルーヴ感」や「土臭さ」など人間的で自由奔放な表現力を発揮します。

1970~80年代において「ガッド・フリーク」と呼ばれる、彼のテクニックやフレーズを真似るドラマーが多くいました。

人気・実力において第一級であり同世代以降のドラマーの尊敬を集め、『ガッド』を『ゴッド』にかけて「ドラムの神」の異名を持っています。

 

ジェフ・ポーカロ

ロックバンド『TOTO』のドラマーで、代表曲「ロザーナ」で『ハーフタイム・シャッフル』と呼ばれるリズムパターンを確立しました。

グルーブの天才と言われていて、楽曲の中でムダな音を全く叩かずそれゆえに「ドラムが歌っている」と表現されます。

マイケル・ジャクソンの『Beat It』ではハイハットシンバルを8分音符で刻んでいるにも関わらず4分音符と思ってしまうほどの絶妙なアクセントを付けています。

様々なドラマーのプレイを研究して、自分の演奏スタイルに取り入れる研究熱心さで知られています。

日本人歌手のいくつかの作品でも演奏しています。

 

ジョン・ボーナム

イギリスのロックバンド『レッド・ツェッペリン』のドラマー。

圧倒的なパワーと唯一無二のグルーブが持ち味で、26インチのバスドラムをノーミュートで自由自在に操ります!

『ロックン・ロール』のイントロでは1拍目の頭から叩いていると思わせて、実は3拍目の裏から叩いている為、気づかずに聞いていると「あれっ」と思ってしまいます。

 

リンゴ・スター

ザ・ビートルズのドラマー。

いわゆる超絶テクニックやドラムソロを披露する訳ではないのですが、『ストロベリーフィールズ・フォーエバー』での合いの手のフィルインなど、打楽器であるのになぜかリンゴのドラミングはメロディックで、『レット・イット・ビー』では楽曲が進んで盛り上がるにつれてハイハットシンバルでのリズムの刻み方を2分音符→8分音符→16分音符と、見事に楽曲の雰囲気に合わせています。

 

村上ポンタ秀一

スタジオミュージシャンで兵庫県西宮市出身。

数多くの歌手、ミュージシャンのレコーディング、ツアーに参加しています。

キャンディーズの『年下の男の子』(’75)では、ミディアムテンポの8ビートにハイハットの16分音符で(右手で)‟ツツツッ、ツツツッ、・・・”と16分音符の最後の1音を入れないパターンで、斬新に叩いています。

エレキギターコラム~ギタリスト列伝その五~

Guitar.
 

新年明けましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いします^^

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さっそく~ギタリスト列伝その五~行ってみたいと思います!

布袋寅泰

ロックバンド『BOØWY』、ロックユニット『コンプレックス』を経て、ソロとして活動。

正確なリズム感から作り出される‟バシッ”と決まる感じのカッティングが持ち味です。

また、ギターソロのフレージングや組み立てにおいても、リスナーをハッとさせるものがあります。

パッパラー河合

ロックバンド、爆風スランプのギタリスト。

16分音符でのカッティングを得意とし、『Runner』(’88)でも全編に渡って16分でカッティングをしています。、

また『転校生は宇宙人』(’88)では、プリング、ハンマリングでの速弾きを交えた泣きのフレーズも披露しています。

野村義男

浜崎あゆみのバックバンドのギタリスト。

知名度抜群で、しかもテクニックも申し分ないため、様々なアーティストとの共演、ギター講師として活躍しています。

布川俊樹

ジャズギターを中心に活動していますが、理論にも強く数々の教則本を出しています。

また、ディストーションサウンドでフュージョン的に弾きまくるプレイも真骨頂で、オールラウンドプレイヤーという表現がピッタリですね^^

野口五郎

ラリー・カールトン、カルロス・サンタナを敬愛していて、プレイスタイルにも如実に表れています。

情緒あふれるプレイが持ち味ですが、『真夏の夜の夢』(’79)ではストラトキャスターでアーミング、3連符の速弾き、ピックスクラッチ等、派手なギターソロを披露しています。

モト冬樹

コミックバンド、ビジーフォーのギタリスト。

ベンチャーズに影響を受けたプレイスタイルですが、タッピングなどもそつなくこなします。

横関敦

「ジェットフィンガー」の異名をとる、高速速弾きギタリスト。

フルピッキングやスウィープで恐ろしいまでに速いフレーズを弾きますが、その1音1音がしっかりピッキングされてクリアーになっている所が、また凄いのです。

オリアンティ・パナガリス

故マイケル・ジャクソンのステージギタリストに起用されたことで、注目を集めましたが、マイケルとの共演がかなう事はありませんでした。

パワフルでテクニカルなギターソロに注目されがちですが、実は彼女の持ち味はコードワークと正確でファンキーなカッティングなんですね。

中山加奈子

女性ロックバンド、プリンセス・プリンセスのギタリスト。

ギターソロを聴かせるというよりは、カッティングで曲のノリを作り出すプレイスタイルで、あくまでも楽曲の良さを損なうことなく、かつ曲の良さを最大限に引き出すのが持ち味です。