エレキギターコラム~⑥コード進行について~

Guitar.
 

世の中には様々な曲がありますね^^

激しいロックや、落ち着いたバラードなど、そのどれもが『コード進行』に基づいて楽曲が出来上がっています(まれにコード進行のない曲もあります)。

今回は『コード進行』について調べていきましょう!

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コードの表記法

ある1つのスケール、例えばCメジャースケールに対して、基本的に7つのコードが存在することは見てきましたね^^

三和音
「ダイアトニックコード」の画像検索結果
四和音
「ダイアトニックコード」の画像検索結果
Cメジャーコード(Cメジャーセブン)
Dマイナーコード(Dマイナーセブン)
Eマイナーコード(Eマイナーセブン)
Fメジャーコード(Fメジャーセブン)
Gメジャーコード(Gセブンス)
Aマイナーコード(Aマイナーセブン)
Bマイナーコード(Bマイナーセブンフラットフィフス)

Cメジャーキーの中で基本的に出来る7つのコード(『ダイアトニックコード』といいます)の表記法があります。

メジャー=何もつけない
マイナー=m
メジャーセブン=△7
マイナーセブン=m7
セブンス=7
ディミニッシュ=dim
マイナーセブンフラットフィフス=m7(♭5)

つまり、こういう表記になります^^

Cメジャーコード=C(Cメジャーセブン=C△7)
Dマイナーコード=Dm(Dマイナーセブン=Dm7)
Eマイナーコード=Em(Eマイナーセブン=Em7)
Fメジャーコード=F(Fメジャーセブン=F△7)
Gメジャーコード=G(Gセブンス=G7)
Aマイナーコード=Am(Aマイナーセブン=Am7)
Bマイナーコード=Bdim(Bマイナーセブンフラットフィフス=Bm7♭5)

そして、キーの中で主音から順番にⅠ、Ⅱ・・・と名付けます。

つまり

C=Ⅰ(C△7=Ⅱ)
Dm=Ⅱm(Dm7=Ⅱm7)
Em=Ⅲm(Em7=Ⅲm7)
F=Ⅳ(F△7=Ⅳ△7)
G=Ⅴ(G7=Ⅴ7)
Am=Ⅵm(Am7=Ⅵm7)
Bdim=Ⅶdim(Bm7♭5=Ⅶm7♭5)

と表記されます。

コード進行とは?

ほとんど全ての曲は、始まりから終わりまで1つのコードだけという事はありません。

曲の進行とともに、コードが移り変わっていきます。

その中でも代表的なコードの動きが『ドミナント・モーション』と『ツー・ファイブ』になります^^

ダイアトニックコードにはそれぞれ役割があって、『トニック』『ドミナント』『サブドミナント』と分類されます。

トニックは安定感、ドミナントは緊張感があり、サブドミナントはドミナントを飾る役割りをします。

トニック=Ⅰ、Ⅲm、Ⅵm
ドミナント=Ⅴ
サブドミナント=Ⅱm、Ⅳ、Ⅶdim

このように分類されます。

CメジャーキーでのドミナントG(G7)は、緊張感がある為長く保持することが出来ず、トニックC(C△7)、E(Em7)、A(Am7)に向かって解決しようとする動きをします。

この、ドミナントからトニック(主にⅠ)への動きを『ドミナント・モーション』と呼びます。

そして、ドミナントの前にはサブドミナントが装飾される事が多く、中でもDm(7)→G(7)→C(△7)(Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ△7)の動きを『ツー・ファイブ』と呼び、ほとんどの楽曲に登場する動きです。

エレキギターコラム~⑤続コードについて~

Guitar.
 

前回のお話で『半音』について理解出来たところで、コードの音構成について詳しく見ていきましょう^^

まずは基本的な、『メジャーコード』と『マイナーコード』の音構成の違いを理解しておきたいですね!

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第3音が、違いの決め手!

メジャーコード、マイナーコードはそれぞれ、3つの音で構成されています。

構成音の中で一番低い音を『ルート』、真ん中の音を『第3音』、一番高い音を『第5音』と言います。

メジャーコードはルートと第3音の間が全音2つ分、第3音と第5音の間が全音1つと半音1つ分の音程です。

Cメジャーコード(ルートC、第3音E、第5音G)

「Cメジャーコード」の画像検索結果
マイナーコードはルートと第3音の間が全音1つと半音1つ分全音2つ分、第3音と第5音の間が全音2つ分の音程です。

Aマイナーコード(ルートA、第3音C、第5音E)

「Aマイナーコード」の画像検索結果
メジャーコードの方がマイナーコードよりも、第3音が半音高いですね!

同じCのルートで比較してみます。

「Aマイナーコード」の画像検索結果
この、第3音の違いがメジャーコードとマイナーコードの響きの違いを決定付けています。

三和音と四和音

今まで見てきたコードは、ルート、第3音、第5音で構成される『三和音』と呼ばれるものですが、この三和音にさらに第7音を重ねて出来るのが『四和音』なんです。

例えばcメジャーコード(三和音)にさらにCから数えて7番目の音Bを加えたコードは『Cメジャーセブン(コード)』と呼びます。

「Cメジャーセブン」の画像検索結果
Aマイナーコードに第7音Gを加えたコードは『Aマイナーセブン(コード)』です(左隣のC6というコードは今は気にしないで下さい)。

「マイナーセブン」の画像検索結果
Cメジャーキー(CDEFGABC)で出来る四和音は次の通りです^^

Cメジャーセブン(構成音CEGB)
Dマイナーセブン(構成音DFAC)
Eマイナーセブン(構成音EGBD)
Fメジャーセブン(構成音FACE)
※Gセブンス(構成音GBDF)
Aマイナーセブン(構成音ACEG)
※Bマイナーセブンフラットフィフス(構成音BDFA)

名前に規則性がない四和音が2つありますね(※の四和音)

Bマイナーセブンフラットフィフスに関しては、三和音も『Bディミニッシュ』と変則的でしたので後述します。

さて『Gセブンス』なんですが、どうして『Gメジャーセブン』でないのでしょう?

CメジャーセブンとFメジャーセブンは、ルートから第7音までの音程が全音5つ、半音1つ分であるのに対し、Gセブンスは全音4つ、半音2つ分
なので、響きが全く違うのです。

そして、この『Gセブンス』のようないわゆる『セブンスコード』が、後でお話しする『コード進行』において重要な役割を担ってきます。

エレキギターコラム~④続スケールについて~

Guitar.
 

前回は『Cメジャースケール(Aマイナースケール)』の主音を変えて行けば、全部で12種類のメジャースケール(マイナースケール)が出来ることをお話ししました^^

今回はその主音を変えていく、具体的なプロセスを見ていきましょう。

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半音階について

現代の音楽は、1オクターブ内(ドレミファソラシド)に12個の音があります。

「えっ?ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ、7個じゃないの?」と思いますね?

実は「ド」と「レ」の間、「レ」と「ミ」の間、「ファ」と「ソ」の間、「ソ」と「ラ」の間、「ラ」と「シ」の間にはもう1つ音があります。

これで1オクターブ内に12個の音があることが、なんとなく理解できますね^^

今の音階の構成は『半音』が基本の単位となっていて、先程の「ド」と「レ」の間、「レ」と「ミ」の間・・・は半音2個分(=全音)の音程なんです。

そして「ミ」と「ファ」の間、「シ」と「ド」の間はもともと半音です。

ある音が半音上がると『シャープ(♯)』の記号をつけ、半音下がると『フラット(♭)』を付けます。

「半音階」の画像検索結果
つまり、『「ド」の半音上の音(C♯)』=『「レ」の半音下の音(D♭)』、『「レ」の半音上の音(D♯)』=『「ミ」の半音下の音(E♭)』・・・なんです。

12種類のメジャースケール

ここまで理解出来たところで、cメジャースケールの主音を変えてみましょう。

主音をC→C♯に変えれば『C♯メジャースケール』となります。

「C♯メジャースケール」の画像検索結果
主音を半音上げるということは、他の音も全て半音上げなければいけないので(スケールの音構成を保持するため)、C♯以外にも♯のついた音が出てきます。

同様にして、D♯メジャースケール、F♯メジャースケール・・・と出来るので、12種類のメジャースケールが存在することになるのです^^

Cメジャースケール
C♯(D♭)メジャースケール
Dメジャースケール
D♯(E♭)メジャースケール
Eメジャースケール
Fメジャースケール
F♯(G♭)メジャースケール
Gメジャースケール
G♯(A♭)メジャースケール
Aメジャースケール
A♯(B♭)メジャースケール
Bメジャースケール

同様に、マイナースケールも12種類存在するのが分かりますね^^

現代音楽の旋律を構成する単位である『半音』が理解できると、前にお話しした『コード』の事もより深く理解出来ると思います。

『コード』には大きく分けて『メジャーコード』と『マイナーコード』があって(もちろんそれ以外のコードも存在します)、メジャーコードは明るくマイナーコードは暗い響きがする、というお話をしました。

次回はこの事について、もう少し掘り下げていきましょう!

エレキギターコラム~③スケールについて~

Guitar.
 

さて、前回『コード』について何となく分かってもらえたと思います^^
しかし例外も出て来ましたし、より深くコードを理解するために避けて通れないのが、『スケール』についての認識なんです。

『スケール』とは何ぞや?見ていきましょう!^^

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『スケール』について

前回説明で使用した「ドレミファソラシド」、学校の授業でも出てきましたね^^

これを正式には『Cメジャースケール』と呼びます。

「C」(「ド」)で始まっているので『Cメジャースケール』というのは、何となく分かってもらえるかと思いますが、また出てきました『メジャー』!!

『コード』で説明したようにメジャーは明るい響き、マイナーは暗い響きですので、『Cメジャースケール』で作られた曲は明るい曲なんですね。

『Cメジャースケール』というのは、実は「A」(「ラ」)から始まる『Aマイナースケール』でもあるんです。

???って感じですよね?

「ABCDEFGA」、「ラシドレミファソラ」の音の並びである『Aマイナースケール』で作られた曲は、暗い(物悲しい)雰囲気の曲になります。

「Aマイナーキー」の画像検索結果
そして、『Cメジャースケール』で作られた曲を『Cメジャーキー』、『Aマイナースケール』で作られた曲を『Aマイナーキー』の曲といいます^^

スケールの仕組み

『Cメジャースケール』と『Aマイナースケール』同じ音の並びなのに、なぜ明るくなったり暗くなったりするのでしょう?

それは、スケールの始まりの音(主音)からのそれぞれの音への音程差の違いに依るからなんです。

『Cメジャースケール』と『Aマイナースケール』の、各音間の音程をカッコ内に書きます。

『Cメジャースケール』・・・C(全音)D(全音)E(半音)F(全音)G(全音)A(全音)B(半音)C

『Aマイナースケール』・・・A(全音)B(半音)C(全音)D(全音)E(半音)F(全音)G(全音)A

全音というのは半音2個分の音程です。

ピアノの白鍵と白鍵の間の音程が全音で、白鍵と黒鍵の間が半音になります。

スケールは12種類作れる?

この音程間隔を守れば、必ずしも「C」(「A」)が主音でなくてもスケールは出来ますね^^

ただし、音程間隔を守るので『Cメジャースケール』『Aマイナースケール』では使わなかった音(ピアノでいうと黒鍵の音)を使う必要性が出てきます。

そう考えると『メジャースケール』に関していえば、12種類の主音からなるスケールが存在することになりますが(『マイナースケールも同様です)、それは次回に説明しますね^^

エレキギターコラム~②コードについて~

Guitar.
 

『コード』という言葉を耳にすると思いますが、一体何のことでしょうか?(電化製品のコンセントのことではありませんよ~)

何やら小難しいイメージもありますね!

今日は、この『コード』について説明したいと思います。

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『コード』は音の積み重ね

「Cmeja-ki-」の画像検索結果
これは、学校の音楽の授業でも習った事があると思いますが「ドレミファソラシド」ですね^^

これを例えばピアノで(もちろんギターでもいいのですが)「ド」「ミ」「ソ」を同時に弾きます。

「Cメジャーコード」の画像検索結果
すると綺麗な響きの『和音』になるんですね。

この『和音』の事を『コード』といいます^^

同じように、「レ」「ファ」「ラ」、「ミ」「ソ」「シ」、「ファ」「ラ」「ド」・・・と音を3つずつ重ねることが出来ます。

「Cメジャーコード」の画像検索結果
全部で7種類のコードが出来ることになります。

メジャーコードとマイナーコード

この7種類のコードを聴き比べてみると、何となく明るい響きのコードと暗い響きのコードがあるのが分かります。

「ド」「ミ」「ソ」のコードは明るい響きなのに対し、「レ」「ファ」「ラ」のコードは暗い響きに聴こえます

これは、一番低い音(ここでは「ド」と「レ」になります)と真ん中の音(それぞれ「ミ」、「ファ」ですね)の音程の違いによるものなんです。

「ド」と「ミ」の間の音程の方が「レ」と「ファ」の間の音程より広いんです。

この明るい響きのコードを『メジャーコード』、暗い響きのコードを『マイナーコード』と言います。

音名について

ところで、「ドレミファソラシド」は専門的にいうと「CDEFGABC」なんです?!

私たちが学校の授業で「ドレミファソラシド」と(便宜的に)呼んでいたものは、厳密には「CDEFGABC」でして、「ド」=「C」、「レ」=「D」、「ミ」=「E」・・・という事なんです。

ですから、先ほどのコードの呼び名としては、一番低い音(『ルート』といいます)を基準として「C」「E」「G」(「ド」「ミ」「ソ」)の積み重ねのコードは『Cメジャーコード』と言います。「D」「F」「A」の積み重ねのコードは『Dマイナーコード』です。

残りのコードも書いておきます。

「E」「G」「B」(「ミ」「ソ」「シ」)=『Eマイナーコード』
「F」「A」「C」(「ミ」「ソ」「シ」)=『Fメジャーコード』
「G」「B」「D」(「ミ」「ソ」「シ」)=『Gメジャーコード』
「A」「C」「E」(「ミ」「ソ」「シ」)=『Aマイナーコード』
※「B」「D」「F」(「ミ」「ソ」「シ」)=『Bディミニッシュコード』

※例外が出てきました!これは後から説明したいと思います^^

エレキギターコラム~①エレキギターの種類~

Guitar.
 

一口に『エレキギター』と言っても色々な種類があって、デザインや音色も様々です。
ロック、ジャズなどのジャンルによっても使うギターは違って来ますね。

実際にどのようなエレキギターがあるのか、具体的に見ていきましょう!

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ストラトキャスター

ロック系をはじめとして、様々なギタリストが使用しています。

アメリカのフェンダー社が1954年から発売している、エレキギターの代表格とも言えるタイプでしょう。

1966年にジミ・ヘンドリックスが使用してから、爆発的に普及しました。

色々なジャンルの音楽に対応できる柔軟性がある為、使用するギタリストも数多くいます。

エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、リッチー・ブラックモア、エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサー、イングヴェイ・マルムスティーンなどロック系ギタリストが愛用しています。

また、ブルース系ギタリストではバディ・ガイ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、フュージョン系ではハイラム・ブロック、マイク・スターンなどが使用しています。

レスポール

アメリカのギブソン社が1952年から販売していて、ストラトキャスターと並ぶエレキギターの代表格ですね!

ストラトキャスターに比べて音色は太くワイルドで、かつ甘いといった感じです。

エリック・クラプトンは先ほどのストラト(キャスター)だけでなく、レスポールも愛用しますね。

ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)、スラッシュ(ガンズ・アンド・ローゼズ)、ザック・ワイルド(オジーオズボーン)、ゲイリー・ムーア、松本孝弘(B’z)などハードロック系ギタリストに人気ですね。

テレキャスター

ストラトと同じく、フェンダー者が1951年から発売するモデル。

音色は澄んだ高音域が特徴で、『カリーン』といったサウンドが伴奏(正式には『カッティング』ですね)にとてもマッチします^^

ノーキー・エドワーズ(ザ・ベンチャーズ)、アルバート・リー、キース・リチャーズ(ローリングストーンズ)、ジョー・ストラマー(ザ・クラッシュ)、アンディー・サマーズ(ポリス)といった、ロック、パンク系ギタリストが使用しています。

他にもSGフルアコースティックセミアコースティックフライングVエクスプローラーなど、エレキギターには数多くのタイプがありますので、また改めて紹介したいと思います^^